2009年
明けましておめでとうございます!!
本年もどうぞ宜しくお願いします。
…年初めですが、いきなり昨年のマイ・ベスト・レストラン2008の
お話です(笑)

私が以前より絶賛している「MIWA」の坂井シェフが、
「天才とは彼のことを言うんですよ」と教えてくれたのが、
「カ・セント」の福本シェフ。
“辛口”の坂井シェフがそこまで褒める福本シェフって、どんな
お料理を出すのだろう…と先月(Xmas)に行ってきました☆
スペインのバレンシアにある「カ・セント」と言えば、ミシュラン2つ星を獲得し、世界的にも評価が高いレストラン。
福本シェフはそこで料理長を務めたのち帰国し、作年の4月、
神戸に同名の「カ・セント」をオープンさせたまだ日の浅いレストランながら、主に料理人やフードライターなど、美味情報に敏感な玄人?が通っていて、「ここは今に予約が取れないレストランになる!」と高評価なのです。
お料理の詳細は後に紹介しますが、結論から言ってしまうと…
本当に“素晴らしい!”の一言でした! いわゆる“モダンスパニッシュ”なのですが、和素材が巧みに生かされています。
繊細な技術で、素材の旨みをぐっと引き出すことに巧みなこと、そして、素材一つひとつが抜群に新鮮で、仕入先も相当こだわって吟味されていると窺い知ることができるのは、坂井シェフと共通していると思いました。(お二人が仲良しなことに、ナットク)。
一皿一皿にサプライズがあって、計算づくの謎かけが秘められているよう。 食べる側もちゃんとお料理に神経を集中させないと、解読できない感じ。 心してかかりましょう
グリッシーニとピザ生地を
こんなプレゼンテーションで。 面白い♪
まずはアミューズ↑
「ベシャメルのスップリ風?パンチェッタ添え」。
スップリの下にはカレー風味のソースが忍ばせてあります。
のせられたパンチェッタが、高温度によって透明にすけてくる
不思議なアミューズで、福本ワールドのはじまり。
アーモンド、コリアンダーシード、ニンニク、パセリ、柑橘類のエキス…が入った複雑なペーストをからめた“ツバス”(左)。
右は、リコッタチ-ズに薄いピザ生地をしき、その上にアンチョビをのせてあります。どちらも、「爽やかな味+濃厚な味」の組み合わせ。
まろやかな河内鴨(大阪)をホウレンソウで巻き、黒トリュフを散らした一口(左)と、
海老芋を“おやき”のように軽く両面にコゲ目をつけた一口(右)。
これらを、青々しい香草ガスパチョとともに。 組み合わせの妙!
フォアグラの上にかけてあるのは、なんと“海草ダシ”!
和の風味が加わったことで、フォアグラがまるでウニのような感覚に。(フォアグラの上にあるのは、カブ、レモンシャーベット)。
三田(兵庫)でバイオダイナミック農法をベースにしている
“GGファーム”のギャリさん(ハンガリー人)が作った、生命力みなぎる有機野菜に、エメンタールチーズのソースをからめて。
土の香りを感じるほどワイルドな野菜は、濃厚なソースに負けていませんでした。
表面にカリッとコゲ目をつけた“タラ”(上)と、
リンゴのピュレ(下)。 中央にあるのは、黒オリ―ブのソース。
淡味や甘味、多彩な味わいが口の中で調和します。
野趣あふれる“ホロホロ鳥”に、キャラメルのように甘いソースを絡めて。 添えてあるのは“ごぼうのつくね”。
日本の“おじや”の源となったと言われる“オージャ”。
「“大根おろし+ゆず”と交互にお召し上がりください」と…ここでも和洋折衷。
さて、このレストランの素晴らしさは、福本シェフのお料理に加えて、サービスの心地良さも高評価のひとつ。 実は「カ・セント」は、神戸・元町のワインショップ「ジェロボアム」の安藤さんが
オーナーで、なんとサービスも担当されているのです。
ご自分で選ばれたこだわりのワインの中から、福本シェフのお料理に合わせてセレクトし、ワインもお料理も丁寧に説明して下さるのですから、贅沢なサービスです。
オーナーでありながら、「あくまでお料理が主役です」と福本シェフをリスペクトされる姿勢から、そのお人柄がしのばれます。
この日、一皿一皿に合わせて出して頂いたワイン達↓
メゾン・ブリュレの「スアヴィニヨン・ガズイユ」。
フランス・ロワール地方の自然派白ワイン。
黄色で濁っており、見るからにビオ! 作り手は、自然派トップクラスの生産者達から厚い信頼を受けているミッシェル・オジェ。
ソーヴィニヨン・ブラン95%、シャルドネ5%。
フランス語の「甘美な・優しい=Suave」と、「ソーヴィニヨン」をもじった造語がキュベ名「スアヴィニヨン」だって。
”ガズイユ”とは「ガスを含んだ」の意味で、弱発泡性。
「グリュエ」 ブラン・ド・ノワール ブリュット
ニュー・メキシコの人気スパークリング。Blanc de Noirといえば黒ブドウ100%だけど、
味わいの繊細さを保つために25%シャルドネを加えているのだそう。すごく力強い泡!!
「
KUSUDA」
日本人の楠田氏がニュージーランドで作っている、世界的にも評価の高いワイン。
最近よくレストランで出されることが多いです。脱サラして試行錯誤し、まだ2002年からの
ヴィンテージだというのに、早くも人気者!
もっと頂いたのですが…この辺から記憶が
最後に、デザートです☆
さわやかな「りんごのソルベ」は、 薄いアメでりんごのソルベを
りんご型にし、チョコレートを”枝”に見立てて
愛でるほどに可愛らしいデザートです。
でも、私達にはこっちの方がデザートかな…グラッパ
(注意:全部は飲んでませんよ
)
最後に、シェフが挨拶に来てくれました。
天才・福本シェフです
繊細な趣向にサプライズされっぱなしでした…
などと、素晴らしいお食事の感動を伝えていると、最後にもうひとつ、サプライズが!!
厨房から若い男の子が出てきて、「先生…ですよね? やっぱり! ボク、先生の教え子です!覚えてますか?」と…!!
すぐには思い出せないぐらい変貌していました…
立派に成長して!!(泣)
「いつもはこの二人で厨房にいるんです」とシェフ。
こんな素晴らしいシェフに弟子入りできているなんて、将来有望です。
(神戸ではこうやって、「教え子です…」と言いに来てくれることが多くなりました。これは、本当に講師冥利につきる喜びです
)。
そして、「お~い!みんな出て来い~」ということになり、
ナゼか全員で記念撮影することに。
(隣のテーブルにいたご夫婦まで一緒です(笑)。
そして、全員でこちらの姿が見えなくなるまで見送ってくれました。
…と、昨年の最後に行ったこのお店が、
2008年のマイ・ベスト・レストランとなりました♪
シェフの若さと研究熱心さから、今後がますます楽しみなレストランです。 教え子クンの成長も、見守りたいと思います♪
Ca sento(カ・セント)のお店情報については、
厳選レストランレビューをご覧下さい☆





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